格安SIMがお得なのはなぜ？注意点やデメリットはある？

携帯電話の通信料が節約できると話題の格安SIM。

毎月の生活費の中でも通信費は比較的大きな割合を占めますし、気をつけて使っているつもりでも簡単には減らしにくいものです。実際に格安SIMを利用することで、どれくらいお得なのでしょうか。安くても不便はないのでしょうか。

この記事では格安SIMとは何なのかという基本的なことから、格安SIMを利用するメリット・デメリット、おすすめの格安SIMを提供している会社をご紹介します。格安SIMへの乗り換えを考えている人はぜひ参考にしてください。

格安SIMって？

そもそも格安SIMのSIMとは何のことかご存じでしょうか？

SIMとはSIMカードのことで、携帯電話・スマートフォンは、本体にSIMカードを入れることで利用できるようになります。大手キャリアでの契約の場合、スマートフォン本体を一緒に購入することが多いので、スマホ本体の契約のように思えますが、厳密にいうと契約しているのはこのSIMカードです。そのため、使わなくなったスマホ本体は本体代さえ払い終わっていれば、あなたが好きなようにすることができます。つまり月々の通信料というのは、実質SIMカード使用料のようなものです。

格安SIM会社でも同様で、会社とSIMカードを利用するという契約を結びます。この際にSIMカードのみを契約して、スマホ本体は中古で買う方が安いため、SIMカードのみの契約が多いです。しかし、格安SIM会社でもスマホ本体を購入することができますし、逆に大手キャリアでもSIMだけ購入することもできます。

格安SIMはなぜお得なの？メリットは？

大手キャリアのドコモと格安SIM会社の楽天モバイルの料金を比べてみると、大きな料金の差があります。

ドコモでは、通話料・データ通信料を合わせて約5,000円前後から使用できます。一方楽天モバイルでは、ほぼ同じ条件で約3,000円から、楽天会員の場合は約1,500円から使用可能です。

なぜこれだけ安くなるのかというと、格安SIM会社は通話やデータ通信を行うための回線を大手キャリアから借りているからです。大手キャリアは独自に通信設備を整え、管理しています。この通信設備の設置や管理にお金がかかりますが、借りてくることでその管理料が必要なくなるため、通話料や通信料を低くおさえることが可能なのです。

さらに契約年数の縛りが緩いというのも格安SIMの魅力の一つです。大手キャリアではよく2年間契約をするという縛りが多く、更新月以外の時に解約してしまうと、解約金がかかるのがほとんどです。しかし格安SIMは、1年などの最低使用期間を過ぎれば、違約金なしでいつでも自由に変更できるものがほとんどです。

格安SIMの注意点やデメリット

格安SIM会社が借りられる回線は、あまり使われない弱い回線になりがちです。そのため通信速度が遅いと感じることもあるかもしれません。とはいえ、すべての格安SIMが遅いわけではなく、中には速いものもあります。簡単にいえば、大手キャリアがどこも比較的安定して速いのに比べ、格安SIMは個々の会社による差が大きいのです。そのようなわけで、格安SIMを選ぶにあたって通信速度は重要なチェックポイントです。

また、大量のデータ通信に関しては、格安SIMよりもむしろ20GBまで使い放題のような大手キャリアの契約プランの方が、料金を安くおさえられるかもしれません。データ通信量が多い方は、格安SIMに乗り換える前に毎月の通信量と金額を確認しておきましょう。

格安SIMはどういう人におすすめ？

格安SIMは以下のような人におすすめです。

・スマホをあまり使わない人
いざとなった時の電話や調べ物のみでスマホを使うという人は、通話料や通信料は最低限のものがあれば足りるでしょう。格安SIM会社のデータ通信プランには1GB以下のプランもあり、データ通信が少ない場合、月々のスマホ代を約1,000円におさえることもできます。

・Wi-Fi下で使う機会の多い人
ポケットWi-Fiを持っていたり、勤務先や自宅のWi-Fiを使ったりする人は、スマホのデータ通信をほとんど使わなくてよいので、格安SIMのライトプランがおすすめです。一度毎月のデータ通信量を調べてみてはいかがでしょうか。利用可能な通信量より実際は大きく下回っている場合、格安SIMへ乗り換えを検討してみましょう。