食費節約のコツは無駄をなくし、無理のない自炊を取り入れること
もう少し家計を節約できないだろうかと思った時、まずどこを節約するかすぐに思い浮かぶのは食費です。
生命保険や光熱費などの固定費とは違い、自分が思い立った時にすぐに実行できるのが食費の節約です。食費の節約は、毎日少しの工夫で減らしやすい費目なので、達成感を感じやすく、やる気も出やすいことでしょう。
今回は食材の購入から活用にいたるまで、食費節約のコツをまとめてみました。まず自分にできそうな部分から始めて、少しずつ工夫しながら節約を楽しみましょう。
まず無駄をなくすことが食費節約の第一歩
家庭内の食材の2割強が食べられず捨てられているというデータがあります。(※引用元:年間1700万トンの食品廃棄物が排出-消費者庁 参考5資料:平成19年度京都市家庭ごみ組成調査(生ごみ))
食費は、節約を工夫する前に、まず無駄な買い物をしない習慣を身に付けること、本当に必要なものしか買わないことが、大きな効果を生む賢い節約です。
うっかり無駄遣いをしてしまわないためにおすすめなのは、買い物の前にレシピを決めてから出かけることです。
スーパーの戦略に乗らない
スーパーには、より多く買い物をしてもらうための仕掛けが満載です。何も考えず買い物に行くと、店側のレシピ提案により割高な関連商品に手を出したり、安売りや特価の表示でお得感を感じてしまい、必要のないものまで購入してしまいます。
無駄のない買い物をするには、買うものを事前にリスト化するのが賢明でしょう。店側の戦略に流されず、必要な食材を使い切れる量だけ買うことが無駄買いを防ぐコツです。
また使い切れる適正量の買い物をするには、店内ではなるべく手でカゴを持つことも一つの手段です。手で持てる量だけと決めておけば無駄な買い物を防げます。カートを利用する場合は下段に買い物リストにある必要なもの、上段はその場の勢いで欲しいと思ったものを分け入れ、レジに向かう前に上段のカゴをチェックし、いらないと思うものを棚に戻すのも無駄な買い物を防ぐのに有効です。
そして購入後にレシートを見直し無駄だと思うものを確認したり、使い切れず無駄にしてしまった食材を認識するのも節約意識を高め、同じ失敗を繰り返さないコツにつながります。
お店の仕掛けにハマらず、自分のペースで買い物をすること、それが無駄をなくす第一歩でしょう。
食費を効果的に節約するダントツ技は自炊
食費は自炊する人としない人で、大きな差が出る費目です。
たとえば、お昼にお弁当を持参した場合と、外食でランチやコンビニを利用した場合を比較すると、男性会社員の外食平均は570円、女性は586円です。(※引用元:新生銀行グループ「サラリーマンお小遣い調査」)
お弁当を持参した場合は、全国平均が231.5円ですから、1回のお昼代でざっと300円以上も違います。(※引用元:ニチレイフーズ「お弁当事情に関する調査」)
飲み物も家から水筒を持参するのと、ペットボトルを購入するのとでは約100円以上違います。
お得な価格で提供されていることが多いランチでさえ差がつくことが明確なほど、自炊は節約の大きなポイントです。
自炊を簡単に楽しく続ける工夫
おかずの作り置きで手間を軽減
自炊は手間がかかるし面倒臭いとお悩みの方におすすめなのが、おかずの作り置きです。
作り置きなら休みの日にまとめて作れば、仕事で忙しい平日や、朝のお弁当作りも時間に余裕ができ、食費も節約できます。まとめて作ることによって光熱費を下げたり、食材を早期に使うことができるため、使い切れずにダメにしてしたり捨てたりしてしまう無駄の防止にもなるでしょう。
また、作り置きであれば数日分の献立も計画しやすく、一つの食材を応用し品数を増やせば食材の有効活用ができる上に、お買い物の効率化もはかれ、時間もお金も節約になります。
保存期間の長い食材を利用する
また自炊には、保存期間の長い食材を利用するのも、食材を腐らせないよう早く使い切らなければ、というプレッシャーが軽減されます。
冷凍保存で賞味期限を延ばす
保存期間が短く2日目以降に使う食材で冷凍保存が可能なものは、買ったその日に冷凍してしまいましょう。冷蔵だと短かった賞味期限も、冷凍すれば賞味期限が延びます。
お肉は1~2人用の少ない分量を買うより大容量のパックを購入し、小分けにして冷凍しておきましょう。できれば肉や魚は下味を付けて、野菜は下処理をしてから冷凍すれば嵩も減り、調理時の手間も省けます。
旬のものを買う
旬の野菜や果物を買うことも食費節約のコツです。季節外れの生鮮食品は割高です。
たとえば冬にキュウリやなすび、夏に大根や白菜を買うのは値段も高く栄養価も低いため、できれば旬の野菜や果物を購入しましょう。
プライベートブランドの商品を利用する
調味料や乾物などは、スーパーのプライベートブランドが品質も良く、安くておすすめです。
このように、自炊はプレッシャーやストレスをためずに行うことが長続きさせるコツです。直感で美味しそうと思ったレシピに挑戦してみたり、料理に合ういろいろな調味料を揃えたり、自炊に楽しさをプラスし、節約を楽しみましょう。
まとめ
今回は、無駄のない買い物の仕方、無駄を防ぐ節約術、節約のための効率的な食材の活用方法による自炊のコツをご紹介しました。
節約は無理に頑張っても長続きしません。長続きさせてこそ節約という結果に結びつくものです。食費の節約は、お金の節約だけではなく、時間の節約にもつながります。経済や時間に余裕ができると心にも余裕ができ、毎日を生き生きと暮らすことができるようになります。
全部をいっぺんに始めるのではなく、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
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