「貯金ができない…」貯金ゼロの体質から抜け出す方法!
給料日の前日、毎月あなたの口座にはどれくらいのお金が残っていますか?
数百円もしくは数千円しか口座に残っていないのなら、残念ながらそれは貯金がゼロというべき状態です。貯金がゼロということは、いざという時の出費への対応が困難であり、未来の選択肢を狭めてしまっているということです。
そのような状態の人の多くは、このままではいけないと思っているものの、貯金やお金について考えることに苦手意識を持っているのではないでしょうか。
今回は、そんな貯金ができない方でも貯金生活への一歩を踏み出せる方法を、一緒に考えていきたいと思います。
貯金ができない人の特徴
貯金ができない人に多いのが、毎月の支出額を詳細に把握せず、貯金は「残ったらする」というケースです。
手持ちが足りなくなったらその都度ATMでお金をおろし、月々の光熱費やクレジットの請求書が来て初めて残高を計算し、その後いくらか節約・調整をすることで次の給料日までを乗り切っている…。それでは思うようにはお金は貯まってくれません。
また、「自分は収入が少ないから貯金ができない」と考えている人も少なくないのではないでしょうか。
しかし総務省の2017年度の統計によれば、年収が200万円未満の人の普通口座平均預金額が111万円であるのに対し、300万円以上400万円未満の層では162万円と、収入の差に見合うほどの差はありません。
またある統計では、全世代の中で最も平均所得が低いとされる20代女性の内10%が600万円以上の貯金があると回答しています。それに対し、同じ20代の男性で600万円以上の貯金があると回答したのはわずか2.7%です。
中には「少額を貯金してもあまり意味がない」と考えている人もいるかもしれません。しかし、まず少額を貯金することができなければ、高額の貯金を目指すことなど到底できません。何故なら、貯金とは「習慣」だからです。
以上のことから見えてくるのは、貯金を成功させるためにはまず「考え方の転換」→「習慣の改善」が必要ということです。
いつか始めるのではなく、今日から少額でも定期的な貯金を習慣づけることで必ず、あなたの未来の道筋は変わってくるでしょう。
貯金ゼロから抜け出す最短方法
年収10%の貯金を目指してみる
もし今のあなたの貯金がゼロならば、まず一年後に年収の10%の貯金額を目指してみましょう。
年収300万円の人なら一年で30万円。月々に貯める目標額は2万5千円です。
その2万5千円を、毎月給与が入ると直ちに貯蓄用口座に移します。取引先の銀行に相談して、給与が振り込まれる口座から自動的に振り分けられる口座の契約をしても良いですし、サブの口座に自分の手で移しても構いません。大事なことは、できるだけ確実かつ速やかに始められる方法を選ぶことです。
「500円玉貯金」と「ごとうび貯金」もおすすめ
収入が月給制ではなかったりアルバイトを掛け持ちしている人など、毎月の所得が必ずしも一定でない人もいます。そういう人にもおすすめするのが、「500円玉貯金」と「ごとうび貯金」です。
500円玉貯金
「500円玉貯金」は、その日の終わりに財布に残っている500円玉を必ず貯金箱に入れるという方法です。500円玉は苦しいという人は、100円玉でも問題ありません。無理のない額でまず三ヶ月続けてみましょう。
ごとうび貯金
「ごとうび貯金」は、5・10・15・20・25日に加えて月末日に定額を貯金するというものですが、必ずしも月6回行う必要はありません。2回でも3回でも、自分の行いやすい回数や金額を決め、毎月決まった日に口座または貯金箱に貯金するというのが「ごとうび貯金」の基本です。
意外に余裕があるようだったり、少しでも貯金を多く増やしたい気持ちがあれば、上記の貯金方法を組み合わせてみても良いでしょう。
しかしあくまで初めのうちは、少なくとも三ヶ月間~半年間は確実に続けられる方法を選ぶことが大切です。
我慢しないでできる節約
無理のない範囲で貯金を行うといっても、もちろんその分、今までよりも支出を減らすに越したことはありません。そのために今日からできる節約方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
(1)外食や飲み物の購入をできるだけ減らす
外食より自炊の方が安く上がる、というのは誰でも一度は耳にしたことのある節約方法でしょう。元々飲食店で食事をする機会が多い人は、単純にその回数を減らすだけで大きな節約になります。
平日の昼食を毎日コンビニで買っているのであれば、主食だけでも家から持参することで100~200円は節約になります。また、毎日仕事中にペットボトルの飲み物を2本買っている人であれば、家から水筒を持参するだけでも一日200円ほど、月20日分とすると4,000円ほど節約できる計算になります。まさに塵も積もれば山となるのです。
(2)クレジットカードとは上手に付き合う
ポイントやマイルなど魅力的な特典も多いクレジットカードですが、だからといって、それを目当てで買い物をし過ぎてしまっては本末転倒です。クレジットとは、結局のところ未来の自分への借金であるという意識を持ち、これから貯金を始めようという人には、まずはしばらくクレジットカードでの買い物を控えてみることをおすすめします。
しかし、必要な支出である通信費や公共料金などをクレジットカード払いに切り替えることは、ポイントなどを大きく貯めることのできる機会となりますので、可能な範囲で検討してみましょう。
(3)光熱費やエネルギー費
これらの節約については既に多くの所で語られていることですが、「使わない電化製品のコンセントは抜く」「洗い物をするときは水道を出しっぱなしにしない」など基本的な部分について、今一度自分の生活を見直してみましょう。
まとめ
今は「自分は貯金ができない、貯金には向いていない」と思い込んでいる方も、少しだけ考え方を変えることで、貯金ゼロの体質から抜け出す道を歩き始めることができます。小さなこと、小さな金額でも、日々積み重ねていくことが大切です。
そうして貯金を少しずつ「育てていく」気持ちで過ごせば、初めは小さな成果でもそれはやがて大きな樹になり、自分の生活を今よりもずっと過ごしやすいものに変えていってくれるはずです。
貯金ができない言い訳は今日で脱ぎ捨て、まずは「お試し」の気持ちで、自分に合いそうな形の貯金を始めてみてはいかがでしょうか。
コメントフォーム