平均の貯金額はいくら?さまざまな角度からみる平均貯金額を紹介

平均の貯金額はいくら?さまざまな角度からみる平均貯金額を紹介

周りの人はどれくらい貯金しているのだろう、と気になることがありませんか?とはいえ、友達や同僚に「いくら貯金してる?」とはなかなか聞きづらいものですね。

そこでこの記事では、政府や金融広報中央委員会が公開している平均貯金額についてまとめました。さまざまな条件のデータがあるので、あなたが知りたい条件のものもきっと見つかることでしょう。

自分の現在の貯金額が適切なものかを知ったり、今後の目標貯金額を定めたりするために、ぜひ参考にしてみてください。

さまざまな角度からみる平均貯金額

今回は「総務省統計局」と「知るぽると(金融広報中央委員会)」が公開しているデータを使って平均貯金額を調べていきます。

これらの統計には、世帯の形態別・年齢別などさまざまな条件でのデータがあります。そのため、あなたに似た条件の人の平均貯金額を知ることができるでしょう。以下にまとめてみましたので、参考にご覧ください。

世帯の形態別の平均貯金額

■「平成25年国民生活基礎調査」-総務省統計局ホームページ

単身世帯 741.9万円
男の単身世帯 736.8万円
女の単身世帯 745.9万円
核家族世帯 1,088.5万円
夫婦のみの世帯 1,414.3万円
夫婦と未婚の子のみの世帯 889.2万円
ひとり親と未婚の子のみの世帯 832.1万円
母子世帯 263.8万円
三世代世帯 1,294.2万円
65歳以上の者のいる世帯 1,339.4万円

■「家計の金融行動に関する世論調査 平成30年調査結果」-知るぽると 金融広報中央委員会ホームページ

単身世帯 744万円(中央値:50万円、最頻値:0万円)
二人以上世帯 1,151万円(中央値:450万円、最頻値:0万円)

「知るぽると」の調査結果には、平均値だけでなく中央値、最頻値も記載されています。中央値とは、データを小さいものから順に並べていった時の真ん中にくるデータのことです。お金に関する調査のときは、一部のお金持ちが平均値を大幅に上げてしまうこともあります。しかし中央値なら、どれだけデータの最大値が大きくても影響を受けないので、中央値を参考にするのもおすすめです。最頻値とは、データ集計をしたときにもっとも多かったデータの値です。

上記2つの調査結果から、世帯別にみると、単身世帯の平均貯金額は約740万円、二人以上の世帯では1,000万円を超えていることが分かります。

年齢別の平均貯金額

■「平成25年国民生活基礎調査」-総務省統計局ホームページ

29歳以下 160.1万円
30~39歳 423.2万円
40~49歳 707.6万円
50~59歳 1,034.7万円
60~69歳 1,399.3万円
70~79歳 1,316.9万円
80歳以上 1,305.2万円

以上は、年齢別の統計です。50歳以上の世代では、平均して1,000万円を超える貯金があることが分かります。70歳から徐々に貯金が減っているのは、貯金を切り崩して生活しているからでしょう。このような数値からも、60代になる前にしっかりと貯金をしておくことの大切さが確認できます。

年金受給者の平均貯金額

■「平成25年国民生活基礎調査」-総務省統計局ホームページ

受給なし 666.7万円
受給あり(20%未満) 3,174.5万円
受給あり(20~40%) 2,230.2万円
受給あり(40~60%) 1,609.4万円
受給あり(60~80%) 1,755.2万円
受給あり(80~100%) 1,765.4万円
受給あり(100%) 838.2万円

※括弧内は、総所得に占める年金の割合

こちらは年金を受給している世帯の平均貯金額です。すでに年金を受給している方も、まだ年金を受給していない方も、ぜひ老後の参考にしてみてください。分かりづらいかもしれませんが、受給あり(100%)というのは、年金=総所得、つまり年金のみで生活しているということです。逆に受給あり(20%未満)というのは、年金のほかに所得があり、年金が全所得の20%に満たないという意味です。やはり所得が別にある人は貯金額も多くなっています。

平均貯金額より貯金が少なかったら

「平均貯金額も全然足りていない・・・」と思った方も、過度に心配する必要はありません。なぜなら、先程中央値の説明をした時に述べたように、平均額にはお金持ちの世帯の貯金も含まれており、割高になっていることが多いからです。

しかし、貯金がなくて困ることはあっても、貯金があって困ることはほとんどないでしょう。貯金が足りないと感じる方は、今のうちから貯金を始めてみてはいかがでしょうか。

貯金をするには、貯金に回せるだけのお金を所得として増やすか、支出を減らす必要があります。所得を増やすには副業をする・資産運用をするといった方法があります。支出を減らすには、通信費・娯楽費・保険料などの支出を見直す必要があるでしょう。ぜひ早いうちから貯金に向けて動いてみてください。

まとめ

この記事では、政府などから発表されている平均貯金額についてまとめました。平均貯金額はさまざまな方法で調査されているので、複数の調査を確認することで、より正確な平均額を知ることができます。また、種々のカテゴリーに分けて調査されているので、自分と似た条件の世帯での平均額を知ることもできます。

ただし、平均額といっても、それが世間一般の人に当てはまるとは限りません。一部の富裕層が平均値を大きく引き上げていることも考えられます。そのため、平均値とともに中央値や最頻値といった数値も参考にしてみてください。

コメントフォーム

*
*
* (公開されません)